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ヒラリー・クリントンの 過去と未来を展望する
 夫ビル・クリントンの大統領就任でファーストレディーとしてホワイトハウス入りして以来、20年にわたり絶え間のなく脚光を浴びてきたヒラリー・ロッダム・クリントンが先月(2月)、4年間の国務長官のポストを辞めてひとりの私人となりました。アーカンソー州知事夫人時代を含めると「公人生活」は4半世紀にもおよぶわけで、退任直前のインタビューで今後の予定を問われて、「何よりもとにかく20年にもわたる睡眠不足を取り戻したい」と述懐していたのは、まったくの本音でしょう。バラク・オバマ大統領の3選がないために、「現職大統領不在」で迎える2016年の次期大統領選挙がアメリカの政治地図を大きく塗り替える大きな契機になるとみられるだけに、この選挙に民主党の大統領候補の指名獲得を目指して出馬するかどうかで去就が注目されるヒラリーですが、静かな「私人生活」もつかの間のこととなり、数年後には再び?台風の目?となるのは必至です。ファーストレディー時代は「好きか嫌いしかない」という極端な評価にさらされてきただけに、ニューヨーク州選出の上院議員時代、そして国務長官時代を通じてファンを増やし、「アメリカでもっともお気に入りの政治家は?」という退任直前の世論調査では断然トップになるという?勲章?を手に入れたヒラリーの過去と未来を展望するのが今回のコラムの狙いです。

 ヒラリー退任を伝える翌日付の「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙の見出しは「クリントン退任:エピローグ(終幕)あるいはプレリュード(序幕)」というものでした。ヒラリーの置かれている立場を端的に表現したものといえます。退任直後に発表されたクイニピアック大学世論調査研究所の政治家好感度調査によると、ヒラリーの好感度は61%(非好感度は34%)で、オバマ大統領の51%(同46%)、(2016年選挙への出馬が有力視される)ジョー・バイデン副大統領の46%(同41%)を上回っているだけでなく、共和党の若手政治家として大統領選出馬に意欲を抱いているとされるマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州)の27%(同15%、「わからない」が57%)などを断然引き離して、「現時点でのアメリカのもっとも人気のある政治家」となりました。退任に伴う「ご祝儀相場」ということかもしれませんが、アメリカ人の間での「ヒラリー・アレルギー」が薄れていていることを示すものでしょう。

 アメリカでの「ヒラリー嫌い」は、古風な日本での表現である「でしゃばりオンナ嫌い」と共通するところがあるということでしょうか。名門女子大のウェルズリー大学では学生運動活動家として活躍、同大学始まって以来初の卒業生総代演説をして、7分間にわたりスタンディング・オベーションを受けるという?スター学生?ぶりで、当時のアメリカの代表的な写真週刊誌「ライフ」の巻頭記事に取り上げられるほどでした。その後エール大学ロースクールに進学、そこで知り合ったアーカンソー州出身のビル・クリントンと知り合い、結婚するわけですが、移り住んだ同州では女性・児童問題の活動家として積極的に発言・行動し、ビルの知事就任で同州のファーストレディーとなるという経歴は、絵に描いたような代表的なフェミニストといえます。さらにホワイトハウス入りしてからは、ジャクリーン・ケネディやパット・ニクソンのような伝統的な?貞淑なファーストレディー?のイメージを超越した「活動家ファーストレディー」として全国民を対象とする医療保健制度の立ち上げに向けて陣頭指揮をとり、その性急なやり方もあって、共和党などの反対派からは「ヒラリーケア」として忌み嫌われるという試練もあり、「ヒラリー嫌い」を増やす結果となりました。このため「ヒラリーは政治の世界であつれきを招く人物」という悪評も定着する一方で、「毀誉褒貶をものともせず、女性や子ども、経済的に恵まれない人々といった弱者の救済に向けて献身的に行動するファーストレディー」としての評価も高まり、熱心なヒラリー・ファンを生むことになります。

 「ポスト・ホワイトハウス」の「政治家転身」でヒラリーは、共和党の重鎮だったパトリック・モイニハン上院議員(ニューヨーク州)の引退というタイミングがあったため、まったくゆかりのない同州から?落下傘候補?として後任の上院議員選挙に出馬することを決断、「ヒラリー嫌い」の格好な?餌食?となったものの、当選してからは共和党側との積極的な協調に乗り出し、政治家としての成熟ぐあいを示しました。2004年の大統領選挙では、その知名度と手腕から「民主党候補指名は確実」の下馬評から、「アメリカ初の女性大統領誕生へ」と喧伝されたものの、イリノイ出身の新人上院議員バラク・オバマと激しい指名争いを展開、ヒラリー自身にとっても予想外の敗北を喫するという挫折を経験します。しかし?仇敵?からの申し出を受けて国務長官に就任してからはチーム・プレーヤーに徹し、アメリカの「ナンバーワン外交官」として、ブッシュ前政権時代の単独行動主義で孤立化したアメリカの国際的な地位改善に努力。同時に前政権時代に看過されてきたアジアを重視する新路線の先頭に立って、初外遊先に日本を含むアジア諸国を選んだのを最初にして、4年間で国務長官として訪れた国は110か国にのぼり、旅行距離は100万マイルを突破するという記録を樹立したほどの「行動する外交官」でした。しかし業績となると、ヘンリー・キッシンジャーのような時代を画する成果を残すことはなく終わったことからすると、自らの意思で内政だけではなく外交も左右できる大統領のポストに依然として魅力を感じていることは十分考えられます。

 今後のヒラリーですが、数カ月の休養期間を経て新たな著作に乗り出すことは確実視されており、?カネ儲け?のための講演もこなすのは当然ですが、いずれは、「エピローグ」を演じた過去の公人となるか、あるいは、これまでを「プレリュード」として、最高の権力者としての大統領ポストという「本番」を再び狙うかの決断に迫られることになります。その時期については専門家の間では、アイオワ州での党員集会、ニューハンプシャー州での予備選挙をほぼ1年後に控えた2014年11月の中間選挙のあとの適当な時期というのが一般的な見方です。2016年の選挙には民主党からはバイデン副大統領、アンドルー・クオモ知事(ニューヨーク州)、マーク・ワーナー上院議員(バージニア州)、エリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)らが出馬するとうわさされていますが、ヒラリーが前回出馬した2008年の4年前である2004年初めの時点では、新人議員だったオバマはまったく下馬評にものぼらなかったことからすると、たとえホワイトハウスに最短距離にあるというヒラリーが再出馬するとしても、当選が確実視されるわけではないのは当然です。いずれにせよ、私人となったとはいえ、今後ともヒラリーの一挙手一投足は引き続き注目の的となるでしょう。

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